
【スカっとする話】不良達からの酷いイジメの日々。だがチンピラから助けられる。
僕は酷い虐めを受けていた。
不良達に殴らで恐喝され、クラスでは全員からの笑いものだった。
人生が辛い、そんなある日。
道端でバイクが転倒し、倒れている人が。しかしこの人、見るからに、やばいチンピラだ。
血まみれの為、周りの人も見て見ぬふり。
僕も同じように知らないフリをしようとしたが、辛そうだったので、携帯で救急車に連絡し、救命活動を行った。
「大丈夫ですか。今、救急車を呼びました」
その後、救急車が到着し病院に搬送された。怪我も大した事はなく、すぐに回復したようだった。
後日、学校の帰り道のこと。
単車に乗った強面チンピラが僕の前に・・。
「よう、この前は世話になったな。お前は俺の命の恩人だ。何か困った事があれば連絡しろ、一度だけ手を貸すぜ」・・っと、携帯番号を渡された。
なんか有難いようなような、そうでないような。微妙な気持ちだった。
「正直、あまり関わりたくない風貌な人だった為、連絡する事は無いだろうと思っていた。」
その後、学校では、相変わらず僕へのイジメは続き日に日に酷くなった。
不良達は僕に「おい、一万円用意しろ。今日の夜、いつもの場所に持ってこい」っと脅された。
エスカレートするイジメに無抵抗な僕。
暴力も酷くなる一方で、その日は今までにない程、殴られ酷い顔になっていた。
その夜、親の財布から現金を抜き取る時、ふと鏡を見ると・・酷い顔だった。
腫れあがった顔を見て、あまりの惨めさに涙が込み上げる。
この辛い現実を何とか出来ないものか・・っと考えた結果、あのチンピラを思い出した。
そして携帯で電話を掛けて、僕はチンピラに事情を説明した。
すると・・。
「ダメだ。それはお前の問題だ。俺にはどうする事も出来ない」
「そんな、助けてくれるって」
「いいか、男の人生は闘いだ。そいつらを俺がボコったところで、問題は何も解決しない。テメーのケツをテメーで拭けないようなヤツは、結局は一生、誰かにボコられ続ける運命だ」
「男だったら、そいつらに一発でもいいから、お見舞いしてみろ」
期待を裏切られ、突き放された言葉に茫然としながら僕は家を出た。
しかし、何故かそのチンピラの言葉はとても力強く、教師や親よりも説得力があった。
待ち合わせ場所に行くと、既に不良達が・・。僕は一万円を渡した。
「ATM君、これからもよろしくな」
その瞬間、あのチンピラの言葉が僕の頭を過り、勇気をくれた。
僕は懇親の一撃を目の前の不良にくらわしたのだ。
不良は予想外の不意をついた一撃を食らい、その場に倒れてしまった。
「舐めたマネしやがって」
怒りに我を忘れた不良達に、僕はボコボコにされたが・・一発お見舞い出来た事は、清々しい気分だった。
「今日は今までにないくらい、ボコボコにしてやるぜ」
不良は怒りが収まらないようで、更に暴行が激しくなったが、その時・・
「そこまでだ」っと大きな声が聞こえた。
なんとあの強面チンピラが、仲間と共にバイクで登場したのだ。
「お前の男気・・みせてもらったぜ」
突然現れたチンピラとその仲間に、不良は一瞬で力関係を悟った。
格上相手に不良達が怯える中・・凄いガンを飛ばしながらチンピラが威圧する。
「こいつは俺のダチだ。これ以上手を出したら、お前達、容赦しねえぞ」
「ヒ~~」っと恐れる不良達に、更に・・
「それと、こいつから今まで取った金、きっちり耳揃えて返せや」
これ依頼、僕のイジメはピタリと無くなった。
その後、僕はチンピラのバイクの後ろに乗り、家まで送ってもらうことに。
「よう、お前はもう立派な男だ。強く生きていけよ」
人生で最悪だと思っていた暗黒の青春時代。
僕はこの人によって救われ、自信を持つ事が出来た。