
【スカっとする話】会社のパワハラ上司・・。 若手社員の正義ある行動で制裁。
僕はとある会社の営業部門で働いているのだが、そこには酷いパワハラ上司がいる。その余りの横暴さに付いたあだ名が「俺様上司」
この上司に目を付けられたら一巻の終わり……
目に余る酷いパワハラ攻撃により、99%退職に追い込まれる。
自分がターゲットに成ることを恐れ、誰も反抗する者は居なかった。
その為、独裁政権のパワハラは更に拍車がかかり、完全に無法地帯となっていた。
「おい! お前、お茶」
まるで女子社員を召使いのように使って、踏ん反り返って王様気取り。
「おい! 熱いだろう。俺の気分に合わせて、温度調整しろ! その程度の気配りも出来ないのか?」
こんな最低最悪な上司には付いていけない……退職者が続出。
特に若く優秀な社員程、離職率が高かった。
そんな中、中途採用の若い社員が入社してきた。
彼は非常に優秀で仕事も出来た、即戦力としてすぐに重宝された。
また人望も厚く、同僚の助けとなる事も多かった。
営業戦略会議にも出席するようにもなり、みるみるうちに、この部門で主戦力になった。しかし会議中、ある事件が起きる。
「それは違うと思います。間違っています」
俺様主義のパワハラ上司の意見を完全否定。
周りは全員青ざめる空気の中、彼は全く遠慮する事なく反論したのだ。
確かに、客観的に見ても彼の意見に間違いはなく、完全に俺様上司の敗北だった。
しかしその後、彼を酷いパワハラが襲う。
俺様上司は彼の粗を探し、とにかく否定の連続。
更には声を荒げて理不尽な罵声を飛ばし彼を徹底的に追い詰めようとしたが……
彼はそんな事を意に介さない、全く引かない強気な姿勢を崩さなかった。
「これは明らかなパワハラですよ。いいんですか? こんな事して」
「は? 誰に言ってんだ? テメー!」
今までは、得意のパワハラで部下を追い詰めて守ってきた地位だったが……
その戦略が全く通じずに苦戦している俺様上司だった。
一進一退の収まらないパワハラに対し、彼は退職届を出した。
「あなたのような最低な上司と一緒に仕事は出来ません」
すると俺様上司はみるみる顔色が変わり、ユデタコのように怒りMAX……
その退職届を彼に投げ返した。
「最近の若いものは……こんな紙切れで話が済むと思っているのか?
貴様、明日から、とことんしごき直してやるから覚悟しろよ!」
しかし翌日から彼は出勤しないままだった。
「けっ、逃げやがって。所詮、口先だけの根性無しか」
俺様上司は満足気に優越感に浸っていたが、その日の午後、内容証明郵便が送られてきた。
中身はパワハラに対しての警告が書かれており、ご丁寧にその証拠となる録音された音声データと映像まで添付されていた。
しかも送りつけられたのは、俺様上司だけでなく。さらにその上の上司、そして人事部やその他関係部門までに及んだ。
真っ青になった俺様上司は震え上がり、黙り込んでいた。
その後、彼が依頼した弁護士から会社に対しての連絡。
「パワハラについて決定的な証拠」があるので、とことん争う姿勢だと通知があったようだ。
この一件により、俺様上司のパワハラ問題が社内で明るみになり会社内で大問題に発展した。
俺様上司は上層部に何度も呼び出されては、事実関係調査が行われた。
更に僕達も同じように呼び出され、一人一人面談を受けた。
「真実を隠さずに話すように。本件は会社として大きな問題として捉えている。
営業部は退職者が多く、前々から問題視していた。
今回の問題と大きな関係があると見て、徹底的に調査する」
僕を始めその他の人全員が、俺様上司の今までの悪業を隠さずに洗いざらい報告した。
そして……一通りの調査が終了した結果が出た。
パワハラ問題は会社と彼との間で示談が成立。彼の要求は、俺様上司への「然るべき厳正な処分」だった。
次の日「おはようございます」と彼が何事もなかったように出社してきた。
その彼を見て、何も言えない俺様上司……
この日を境に、人が変わったように大人しくなった。
その後、俺様上司は降格となり関係会社に異動となった。
地方の僻地への片道切符である事は、誰がみても明らかだった。
俺様上司はこの件が原因で、元々亀裂が入っていた家族との関係がさらに悪化したという。
家庭は崩壊し、離婚に発展……
異動先の関係会社でも人間関係で上手くいかず、仕事でも問題起こしたようだ。
そのあと出社しなくなり、自主退職したようだ。
この会社は彼の勇敢な対応のお陰で、パワハラ俺様上司から解放され、この部門に平和が戻った。